少年野球チームには、保護者の協力が必要です。
それは、ボランティア活動によってチーム運営が成り立っているからです。
でも実際に手伝いをしていると、その負担の大きさで疲れてしまうこともありますよね。
私も週末は子供たちにノックを打ったり、バッティングピッチャーをして練習の手伝いをしています。
平日は仕事がありますから、本当に身体が休まるときがありません。
そんな生活を続けて2年になりますが、先日1冊の本を読んでずいぶん気持ちが楽になりました。
「嫌われる勇気
」という本です。
岸見一郎/古賀史健 著 「嫌われる勇気 -自己啓発の源流「アドラー」の教え」
「保護者コーチなんてやめたい!」
「なんで他の人たちは手伝ってくれないの!?」
といった悩みがある方にぜひ読んでいただきたいです。
この記事を書いている私は、
・保護者コーチ2年
・保護者会の役員1年
・練習や試合は欠かさず参加
休日のほとんどを少年野球のために使っています。
他者の課題を切り捨てよ
少年野球では、チーム運営は親のボランティアによって行われます。
練習場の確保、練習の手伝い、試合会場への送迎、お茶当番、見守り当番など、
本当にやることが多く、親の負担はとても大きいです。
「子供たちのために」
と思って休日のたびに練習の手伝いをしていると、実際、本当に疲れますよね・・・。
私も一時期とても疲れてしまったのですが、そんなときにこの本を読んで救われた気がします。
われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。
誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてください。
「自分が全部やらなくては。」
と思う必要はありません。
自分の課題だと思うことを、出来る範囲でやるようにしましょう。
幸福とは、貢献感である
「自分はチームのためにこんなにがんばっているのに!」
仕事が忙しいからと、まったく手伝いに来ない家庭もありますよね。
「自分は毎回欠かさず練習の手伝いをしているのに、不公平だ」
と感じるかもしれません。
実は私自身もつい最近まで不公平感を感じていました。
そんなときにこの本から教えられたことは、自分にとって幸福とは何かということです。
「仲間の役に立っている」
と思うと、不公平感よりも幸福感が大きくなるのです。
他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを、共同体感覚といいます。
共同体、つまり他者に働きかけ、「わたしは誰かの役に立っている」と思えること。他者から「よい」と評価されるのではなく、自らの主観によって「わたしは他者に貢献できている」と思えること。そこではじめて、われわれは自らの価値を実感することができるのです。
子供たちのためになると思えば、むしろ楽しく練習の手伝いができるようになります。
他者の期待など、満たす必要はない
保護者コーチや保護者会の役員になったりすると、チームをまとめる役割をすることも増えます。
チームにもいろいろな人がいますから、時にはもめることもあります。
特に困るのは、監督やコーチの指導方針に口出しされる場合です。
ほとんどの保護者は、監督に直接言うことができないので保護者会の役員に苦情を言ってきます。
しかもそういう親に限ってあまり手伝いに来ない方だったりします。
もちろん、チームのためになる改善提案なら大歓迎なのですが、自分の子供のためだけのワガママはとても迷惑です。
そのような人たちに嫌われないように気を使っていると、いつしか自分が消耗してしまうのです。
あなたは、あなただけの人生を生きています。誰のために生きているのかといえば、無論あなたのためです。そしてもし、自分のために生きていないのだとすれば、いったい誰があなたの人生を生きてくれるのでしょうか。
そして、覚えておいてください。もしもあなたが「他者の期待を満たすために生きているのではない」のだとしたら、他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」のです。相手が自分の思う通りに動いてくれなくても、怒ってはいけません。それが当たり前なのです。
誰かに嫌われないようにしよう、誰かの期待に応えるようにしよう、とばかり考えてしまうと疲れてしまいます。
自分の幸福のために何をするかを考えましょう。
まとめ
子供のためと思って始めた少年野球の手伝いも、頑張りすぎると疲れてしまいます。
- 「課題の分離」でやれる範囲でやる
- 仲間の役に立っている「貢献感」で幸福になる
- 他者の期待は、満たす必要が無い
保護者のボランティアもピッチングと一緒でリラックスが大事です。
ピッチャーも力んでしまうといい球が投げられません。
肩の力を抜いて、楽しんでやりましょう!
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