【少年野球パパコーチ向け】バッティングピッチャーでストライクを投げるコツ4つ

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少年野球

お子さんのチーム練習のお手伝いをしていると、バッティングピッチャーを頼まれることも多いと思います。

でも、やってみて困るのがストライクが入らない問題です。

「バッティングピッチャーのコツが知りたい。」

「子供が打ちやすい球を投げるには?」

「疲れない投げ方は?」

こういったお悩みを解決したいと思います。

この記事を書いている私は、

・保護者コーチ2年

・週末の練習ではバッティングピッチャーとして200球ほど投げる

これまでに投げた球数は、19,000球以上です。

なので、ストライクを投げるコツが分かってきました。

コントロールは足の使い方で決まります

バッティングピッチャーに求められるものは、コントロールです。

ストライクが入らないとバッティング練習になりません。

ストライクを投げるコツは4つ
1.軸足(右投げの場合は右足)股関節に体重を乗せる
2.踏み出し足が地面につくまで左肩はホームベースに向け続ける
3.踏み出し足をホームベースに向かって真っすぐに出す
4.着地したら左足股関節を中心に身体を回転させる

ちなみに、本記事は「右投げ」向けに書いています。

左投げの方は、左右を逆にしてください。

軸足(右投げの場合は右足)股関節に体重を乗せる

コントロールよく投げるための第一ステップとして、軸足でバランスよく立てるようにしましょう。

ピッチングの最初に、軸足(右投げの場合、右足)で立って踏み出し足を上げる動作があります。

この時にフラフラしてしまうと、狙いが定められないのでストライクゾーンに投げることができません。

バランスよく立つコツは、軸足の股関節に体重を乗せるようにしてください。

右足の親指で踏ん張るようにすると股関節に乗っている感覚が分かりやすいと思います。

やってみるとなかなか難しいと思います。

ふらついてしまって軸足で立っていられないということもあると思います。

それでも、何度もやっているとバランスがとれる場所があることが分かってきます。

何度も試してみて、まずは軸足でバランスをとって立てるようにしましょう。

踏み出し足が地面につくまで左肩はホームベースに向け続ける

コントロールよく投げるための第二ステップは、上半身の開きをおさえて狙いがブレないようにすることです。

踏み出し足(右投げの場合、左足)が着地する前に上半身が開く(胸がキャッチャー方向に向く)と、バランスをくずしやすく、踏み出し足の着地位置がばらついてしまうからです。

なので、踏み出し足が地面に着くまでは、左肩をホームベースに向け続けて上半身の開きを抑えるようにしましょう。

コツは、左肩であごを隠すように意識するとよいです。

こうすると左肩の動きが固定され、上半身が開きづらくなります。

踏み出し足が着地するまで左肩をホームベースに向け続けるようにしましょう。

踏み出し足をホームベースに向かって真っすぐに出す

コントロールよく投げるための第三ステップは、踏み出し足をホームベースに向かって真っすぐに出すことです。

踏み出し足を出す方向がホームベースからずれていると、身体をスムーズに回転させることができず腕の振りも毎回バラバラになってしまうからです。

試しに、右バッターボックス(ピッチャーから見て右側のバッターボックス)に向かって踏み出し足を出してみてください。

ホームベース方向に投げようとすると、身体を回しきることができないと思います。

または、踏み出し足(左足)のひざが外側に折れて、身体が横回転してしまうと思います。

足の位置で下半身の動きが決まり、それと合わせて上半身の回転方向も決まるからです。

よく、「ピッチングは下半身で投げろ」といわれるのはこのためです。

なので、踏み出し足はきっちりホームベース方向に出すようにしましょう。

着地したら左足股関節を中心に身体を回転させる

コントロールよく投げるための第四ステップは、左足股関節を中心に身体を回転させることです。

股関節を中心に回転することで、腕が自然に振られるようになるからです。

投球時には、股関節、肩、ひじ、手の順番で振り出されることで再現性が高くなります。

腕の筋力は体幹に比べて小さく、腕のちからだけで毎回おなじように動かすことはむずかしいです。

投げる時に、ひじが胸よりも前に出ている方は要注意です。

手投げになっている可能性が高いです。

コントロールの安定には、腕を振るのではなく、腕が「振られる」必要があるのです。

なので、繰り返しになりますが、踏み出し足が着地したら左股関節を中心に回転するようにしてください。

山なりボールは打ちづらいので、少し速めに投げてあげましょう

コントロールが安定したら、投げるスピードにも注意してください。

打ちやすいボール
・山なりボールは投げない
・球速は無料アプリで測れる

山なりボールは投げない

バッティングピッチャーをやるときに勘違いしやすいのが投げるスピードです。

「子供たちが打ちやすいように」

と山なりにフワリとした球を投げてしまいがちですが、これは逆に打ちにくいです。

山なりのボールを打つためには、落ちてくるボールの軌道に合わせてバットをアッパースイングに振るか、タイミングを一点に合わせてバットを振りぬくしかありません。

しかもフワリとした球を投げるときに、投げる手から上方向に抜くようにボールを投げてしまうと思います。

これは実は「チェンジアップ」と同じ投げ方になります。

つまり子供たちに変化球を打たせることになるのです。

なので、やまなりボールではなく、少し速い球を投げてあげましょう。

球速は無料アプリで測れる

狙い目としては、90kmくらいがちょうどよいと思います。

山なりにならず、しかも速すぎないのがだいたい90kmくらいだからです。

ただし、重要なのはコントロールなので、90kmで投げようとしてストライクが入らない場合は、少しスピードを落としてストライクが投げられるようにしてもよいです。

この時、

「自分が何kmで投げているのかわからない」

となりますよね。

チームで「スピードガン」を持っていればよいのですが、無い場合がほとんどだと思います。

実は無料のスマホアプリがあり、十分使えます。

アプリも色々な種類があるので、使いやすいものを探してみてください。

スマホで「スピードガン アプリ」と検索すれば見つかると思います。

ちなみに私は「SpiidGun -野球やソフトボールの球速測定アプリ-」というアプリを使用しています。

使い方も簡単でわかりやすいと思います。

ツールをうまく使って打ちやすいボールを投げてあげましょう。

疲れはサポーターで軽減できます

サポーターを使ってひざ、ひじのブレを抑えるのがおすすめです。

バッティングピッチャーはかなり多くの球数を投げます。

一人に10球としても、20人いると200球以上投げることになります。

特にひざとひじに負担がかかり、身体にブレが出やすくなります。

サポーターを使うことでブレを抑えて負担を軽減し、コントロールも安定させてくれます。

私は「ザムスト」のひざサポーターを使っていますが、ホールド感がしっかりあるのに邪魔にならず使いやすいと思います。

ひじはアームスリーブを使ってもよいと思います。

ひじまわりを適度に締め付けてくれるので、投球数が300球を越えてくると疲れ具合に違いが分かります。

なので、サポーターでパフォーマンスアップを狙いましょう。

まとめ

バッティングピッチャーは、「ストライクを投げないといけない」というプレッシャーが大きいです。

ただ、子供たちの表情を見られるポジションでもあります。

打てずにくやしがっている顔や、ヒットを打ってうれしそうにしている顔。

何百球と投げるので本当に疲れますが、子供たちの一生懸命な表情を見ると、

「いい球を投げてあげよう。」

「また投げてあげよう。」

と思えます。

今回のコツが、お子さんのために一生懸命がんばるお父さんコーチの参考になれば幸いです。

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