少年野球でひじが下がるのを直すために意識すること4つ

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少年野球

お子さんとのキャッチボール、楽しいですよね。

ちょっとずつコントロールも良くなって、球速も上がってくるとさらに楽しくなります。

ただ、速い球を投げるようになると気になるのが、肩やひじのケガです。

お子さんの投げ方は大丈夫ですか?

よく、「ひじが下がるとケガしやすい」と言われます。

ひじが下がった投げ方だと、ひじが支点になって遠心力を受けることになるからです。

今回は、ひじが下がる原因と直し方について書いています。

この記事を書いている私は、

保護者コーチとして2年間ほど子供たちを指導しています。

ひじが下がるのはなぜ?

ひじが下がってしまう原因はいくつかあります。

  • ボールが正しく握れない
  • ひじが下がっている意識がない
  • ひじが上がる前に投げている
  • 身体が柔らかすぎる

お子さんがケガをする前に投げ方を直してあげましょう!

ボールが正しく握れない

ボールの握り方が正しくないと、ひじが上がりづらくなることがあります。

正しい握り方とは、人差し指、中指、親指の3本の指で3角形を作る握り方です。

間違った握り方をしてしまうと、力んでしまってひじが上がらない原因になります。

特に、親指が横にずれた握りをしている場合は注意が必要です。

手が小さくて3本指ではきちんと握れないお子さんも多いと思います。

その場合は、5本使った「わしづかみ」でもよいので、親指はボールの下を支えるような使い方をさせてください。

親指でボールの下を支えることで、無駄な力みが無くても投げられるようになり、ひじが上がりやすくなります。

ひじが下がっている意識がない

お子さん自身が「ひじが下がっている」という意識がないことも多いです。

自分では肩のラインと同じくらい上がっているつもりなので、「ひじを上げろ」と言われても意味が分からないのです。

この場合は、お子さんが投げている動画を撮って、見せてあげると意識できるようになります。

動画をみることで、少しずつ自分の意識と動作を一致させられるようになってきます。

ひじが上がる前に投げている

身体の開き」が早いと、ひじが上がりきる前に投げることになります。

ボールを投げるための動作は、

  1. ボールをにぎる
  2. 左足を上げる(右投げの場合)
  3. 腕を横に広げながら、投げる方向に横移動
  4. 足をつくと同時に身体を回転させる
  5. 腕を振ってボールを投げる

という流れになります。

このときに、足をつく前に身体が回転してしまうと、腕を上げる時間が作れません。

これが「身体の開きが早い、タメができてない」と言われる状態になります。

この場合は、投げるときの横移動の意識を強くするとよいです。

身体の開きを抑えて、腕をしっかり上げることができます。

身体が柔らかすぎる

身体が柔らかすぎる場合も、ひじが上がりづらい原因になっていることがあります。

関節が動きやすいために、投げるときに腕が背中側に入りやすくなるためです。

こうなると腕の軌道が遠回りしてしまい、ボールを放すまでに時間がかかります。

つまり、腕を上まで上げる時間が無くなるために、ひじが下がったまま投げてしまうのです。

このように腕が背中側に入りすぎてしまう場合は、自分の身体の前側で腕を回すように意識するとよいです。

壁ぎわに立って、投げる動作をしてみてください。

腕が背中側に入る場合は、手が壁にぶつかります。

この練習を続けることで、投げ方の修正をすることができます。

まとめ

お子さんの投げ方を直すなら、気を付けることは4つあります。

  • ボールを握るときは親指で下から支える。
  • 投げている姿を動画で見せて、自分の投げ方を意識させる。
  • 身体の開きを抑えて、ひじを上げる時間をつくる。
  • 腕が身体の前を通って上がるようにする。

この4つを意識して練習させてください。

子どもの関節はまだ柔らかく、正しい投げ方を覚えないとケガのリスクが高まります。

自分では気づきにくいと思います。

大人がしっかり見て、ケガ無く楽しい野球ができるようにしましょう!

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