「子供の守備がなかなか上達しないなぁ。まずはゴロ捕球から練習したいけど、どんな練習したらいいんだろう?」
お子さんが野球チームに入団して間もない場合、こういったお悩みを持つと思います。
そこで、この記事ではゴロ捕球の基本と練習方法について書いています。
ちなみに、この記事を書いている私は、
・保護者コーチ経験2年
・すべての試合に同行
なので、上手な子のゴロ捕球もたくさん見てきました。
まずは捕球姿勢を覚えましょう
ゴロ捕球でエラーしないためには、まず捕球姿勢を覚える必要があります。
エラーの中でも特に恥ずかしいのが「トンネル」ですよね。汗
正しい姿勢でキチンと腰を落とせばトンネルは無くなります。
また、キャッチから送球までスムーズに行えるようにもなります。
- 捕球姿勢の確認をする。
- 子供は右足1本で立って待つ。
- ゆっくりボールを転がしてあげる。
- 転がってきたボールに合わせて左足かかとをつける。
- ボールをつかむのと同時に左足に体重を乗せる。
実際の練習方法を説明します。(右利き用です。左利きの方は左右反対になります。)
捕球姿勢の確認をする
まずは正しい捕球姿勢の確認をします。
2.おじぎをするように腰を曲げ、背中をまっすぐにして地面と平行になるようにします。(顔は前を向きます)
3.腕をだらんと脱力し、下におろします。
4.手が地面につくようにひざを曲げます。
5.右足に重心をのせ、左足は一歩まえに出しかかとのみ地面につける。
これで正しい姿勢の完成です。
ボールを捕るときにこの姿勢になるようにしましょう。
子供は右足1本で立って待つ
ボールを待つときに、右足1本で立つようにします。
これは右足に重心をのせる練習になります。
はじめのうちはグラグラしてむずかしいと思いますが、何度もやるとバランスをとって立てるようになります。
右足のみで立った状態でひざを曲げたり伸ばしたりできればOKです。
ゆっくりボールを転がしてあげる
お父さんかお母さんがボールを転がしてあげてください。
この時、ゆっくり転がすようにします。
目的は捕球姿勢の練習なので、スピードは不要です。
転がす位置は、お子さんの左足近くを狙います。
ゴロの捕球では、体の中心より左側で捕るようにするためです。
転がってきたボールに合わせて左足かかとをつける
お子さんは、転がってきたボールを、ひざを曲げて待ちます。
ひざを曲げることで重心が低くなり、目線のブレを減らすことができます。
ボールが自分の右足より1mくらい手前に来たら、左足を1歩前に出し、かかとを地面につけます。
この時点ではまだ右足に重心をおきます。
そして腰を落として左手が地面につくようにします。
ボールをつかむのと同時に左足に体重を乗せる
ボールをつかむのと同時に、左足に体重を乗せます。
こうすることでスムーズに送球動作に移れるようになります。
ボールを捕るだけでなく、送球までうまくできないとアウトは取れません。
右手でしっかりボールをつかみながら、ステップするようにしましょう。
1歩目のスタートを大事にしましょう
ゴロ捕球でエラーしないためには、1歩目のスタートも重要になります。
バッターが打った瞬間に反応できれば、守備範囲が広くなり、余裕をもって対応できるようになります。
余裕があれば守備に自信をもつことができるので、確実にエラーが減らせます。
- ボールがバットに当たった瞬間にどちらかの足を1歩出す
- ボールを見て打球方向に2歩目を出す
- スプリットステップも試してみる
ボールがバットに当たった瞬間にどちらかの足を1歩出す
ノックを打ってもらうときに、ボールがバットに当たった瞬間に1歩目を出すようにします。
出す足は左右どちらでもOKです。
1歩目の遅い子の特徴は、事前動作が無く、身体が固まっていることが多いです。
止まった状態から急に動き出すことは難しいので、身体が動いている状態を作ってあげるのです。
なので、もし打球方向と逆の足を出してしまったとしても問題ありません。
完全に停止した状態から動き出すよりも打球に追いつくのは早くなります。
ボールがバットに当たった瞬間に1歩目を出すようにしましょう。
ボールを見て打球方向に2歩目を出す
1歩目が出ていれば、あとは打球に合わせて動くだけです。
打球方向に合わせて2歩目を出しましょう。
この時、ボールに直線的に突進するのではなく、少し斜めに動くとよいです。
ボールとの距離感がつかみやすくなります。
注意点としては、グローブを出しながら向かっていくのはやめましょう。
動きにくいのと、腕が緊張した状態になるので、腕を柔らかく使えません。
リラックスした状態で2歩目を出していきましょう。
スプリットステップも試してみる
スプリットステップも試してみましょう。
スプリットステップとは、テニスのレシーブで使われるテクニックです。
テニスでは、相手がサーブを打つときに軽くジャンプします。
着地した瞬間に両足に均等に重心が乗るので、左右どちらにも動けるようになります。
プロ野球選手も使用するテクニックです。
この動画でもわかるように、軽くジャンプしてから動き出しています。
「なかなか1歩目が上手く出せない」
という場合はスプリットステップを試してみるとよいです。
取りやすいバウンドに合わせましょう
ゴロ捕球の上達には、捕りやすいバウンドに合わせる練習も必要です。
バウンドには取りやすい場所と難しい場所があるからです。
取りやすい場所は、下の図の赤い部分です。
![](https://kazupapablog.com/wp-content/uploads/2020/08/バウンド位置-1024x576.png)
バウンドして、頂点から落ちてくるところで捕れるようにしましょう。
逆に、バウンドしてから上がってくるところは、ボールの動きを予測することが難しいので、捕るのも難しくなります。
なので、落ち際で捕れるようにバウンドに合わせてステップをしていきましょう。
まとめ
今回は、ゴロ捕球の練習方法について書きました。
お子さんだけでなく、お父さん、お母さんも一緒にやってみてください。
一緒にやれば難しさが理解できるので、お子さんへのアドバイスもしやすくなると思います。
何よりもお子さんと一緒に練習すると楽しいですよ。^^
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