【少年野球初心者向け】コントロールをアップさせる6つのコツ

ピッチャーが足を上げボールを投げようとしている
Omar Medina FilmsによるPixabayからの画像
少年野球

お子さんが少年野球を始めてまず最初に覚えることは、キャッチボールだと思います。

キャッチボールは野球の基本である、投げる捕るという動作が身に付きます。

ただ、実際にキャッチボールをやってみると、

「狙ったところに投げられない。なぜ?」

「毎日キャッチボールしてるけど、暴投ばかりしてしまう。」

といったことがよくあります。

これだとつまらなくなってしまい、やる気もなくなってしまいますよね。

今回は、お子さんのコントロールが良くなるための6つのコツを書いていきたいと思います。

子供とのキャッチボール

野球未経験の子供とのキャッチボールの始め方

①ボールは3本の指で握る

ボールの握り方の基本は、親指人差し指中指 の3本です。

人差し指と中指はボールの上側の縫い目(ボールの山)にかけて、親指は下側から支えるようにします。

3本の指先で親指を頂点とした2等辺三角形を作るイメージです。

意外と出来ていない子が多いです。

ボールをわしづかみにしていたり、親指でボールを支えていなかったりします。

手が小さくて3本では握れない場合は、薬指を加えた4本で握るとよいでしょう。

正しく握ることは、ボールへきれいな回転を与えます。

握り方を修正するだけでコントロールが改善することがありますので、ぜひ試してみてください。

②ボールは軽く握る

ボールを握る手は力まず、軽く握ってください。

思いっきりギュっと握ってしまうと、腕や手首のしなりが使えず、ボールにきれいな回転を与えることはできません。

試しに、手をギュっと握って、力こぶを出すときのようなポーズをしてみてください。

そのまま両肩を前後に揺らすとどうでしょうか?

次に、手を脱力してブラブラ状態にしてください。

そのままさっきと同様に両肩を前後に揺らしてください。

腕、手首がしなるのはどちらでしょうか?

おそらく、脱力した場合だったと思います。

この「しなり」がボールをコントロールするためには必要になります。

ボールは軽く握り、無駄な力は抜くようにしましょう。

③正しいフォームを覚える

正しいフォームも正確なコントロールには必要になります。

毎回おなじところに投げるには、毎回おなじフォームで投げる「再現性」が必要です。

ただ、間違ったフォームでは、肩や肘に余計な負担がかかっていることが多く、毎回おなじフォームで投げることは難しくなります。

ケガもしやすくなりますので、やはり正しいフォームを身に付けさせることはとても重要だと思います。

投球フォームの習得には、部分ごとに順番に練習するのがよいと思います。

まずは下半身を固定してまっすぐ前を向き、腕だけで投げる「スナップスロー」の練習をします。

この練習では手首のしなりを意識してください。

次に横向きになり、上半身のひねりと腕の振りを同調させる練習です。

手首のしなりに加えて、腕のしなりも意識します。

最後に、軸足(右投げなら右足)から踏み出し足への体重移動の練習です。

投げ終わった後に、踏み出した足だけで3秒間立っていられるように意識してください。

全身を使って投げることで、太ももや背中などの大きな筋肉を使うことができます。

再現性を高めるためには、この大きな筋肉を使うことが重要になります。

④まっすぐ相手に向かって足を出す

コントロールが良くならない原因として前足の出し方が間違っていることも多いです。

ボールを投げる時には、踏み出した足(右投げなら左足)は目標に向かって真っすぐに出すようにしてください。

足先の方向がターゲットになるからです。

野球に限らず、どんなスポーツでも狙った方向に足を出すことが多いのはそのためです。

練習方法としては、地面に「T」字を書くとわかりやすいです。

下の図のように軸足のくるぶしあたりをTの交差する部分に置きます。

投げるときに踏み出した足がTの線上になるようにします。

キャッチボールでは毎回地面にTを書いて、まっすぐ相手に向かって足を出す練習をしましょう。

⑤下半身の踏ん張りが大事

いろいろ試しているのにコントロールがよくならない!

ということもあると思います。

その場合は、そもそも筋力が足りていない可能性があります。

特に下半身の筋力は、コントロールを安定させるためには必要になります。

全身でためたエネルギーをボールに伝えて、指から放つ瞬間、前足1本で支えるからです。

片足ずつ10秒間立っていられるでしょうか?

もしふらつくようであれば、少しずつトレーニングを取り入れましょう。

ただし、器具を使った筋トレは不要です。

小学生では骨格が未熟なため、筋トレはケガのリスクがあるためです。

遊びながらのトレーニングがおすすめです。

おにごっこやケンケンパ、なわとびなどがよいと思います。

我が子がそうでしたが、ケンケンパをやるようになってからは足腰がしっかりしました。

投げた後にふらつくことも減り、コントロールが安定するようになりました。

外遊びで楽しく筋力アップを目指しましょう。

⑥メンタル面も大事

最後に、意外に見落としがちなメンタル面の原因です。

投げるときに「暴投したらどうしよう。」とマイナスのイメージを持ちながらだと、緊張してしまいます。

過度な緊張は力みの原因となり、筋肉を硬直させてしまいます。

そのため腕や手首のしなりがなくなり、コントロールが安定しなくなってしまうのです。

  • 暴投するたびに怒られるから嫌だなぁ
  • 暴投するとお父さんが取りに行くから申し訳ないなぁ

という気持ちが続くと、だんだんと投げづらくなり、緊張する原因となってしまいます。

キャッチボールをするときには壁を背にしてあげるとよいと思います。

お子さんが暴投しても壁で跳ね返るので、怒ることも、ボールを拾いに行く必要もありません。

安心して投げられるので、リラックスして練習ができます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

なかなかコントロールがよくならない場合は、いくつかの原因が合わさっていることもあります。

ひとつひとつ練習していくことで必ず狙い通りに投げられるようになります。

お子さんの練習に笑顔で付き合ってあげてください。

楽しく練習すればきっと上達も早まりますよ!

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